[本の要約] トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー著,クリエイティブマインドセット 第2章恐怖を克服する

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今回はトム・ケリー&デイヴィッド・ケリー著,クリエイティブマインドセットについて書いていきます

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恐怖を克服する

行動を起こすためには、何よりもまず、今まで創造性を妨げてきた恐怖を克服する必要がある。

どうやって恐怖を勇気に変えるというのか?

基本的には、恐怖を治すには強い忍耐と一歩ずつの段階的なステップが必要だ。

心理学者のアルバート・バンデューラは恐怖症の治療に用いている自身の方法論を「指導つきの習熟」(guided mastery)と呼んでいる。

指導つきの習熟のプロセスでは、誤った信念を振り払う直接的な体験の威力を利用している。このプロセスには、代理学習、社会的説得、段階的課題設定といった心理学の道具が詰まっている。その過程で、人々は大きな恐怖と向き合い、自分が対処できる程度の小さなステップをいちどにひとつずつこなしながら、恐怖を克服していくことができるわけだ。

そして、意外な副作用が明らかになった。人々の人生に、一見すると恐怖症とは無関係な別の変化も現れたという。一生治らないと思っていた恐怖症を克服するという劇的な経験をしたことで、自分の「変わる能力」や「成し遂げられること」に対する見方が変わっていた。そして最終的に、人生まで変わったわけだ。

この信念を持つ人々はより難しい課題に挑み、我慢強く、障害や失敗を体験したあとの立ち直りが早いことを証明してきた。彼はこの信念を「自己効力感」と呼んでいる。

人々に小さな成功を積み重ねることで、自分の創造力を疑う気持ちを払いのけることができるのだ。そして、その体験は残りの人生に絶大な影響を及ぼすこともある。

自己効力感と呼ぶ心理状態は、私たちの考えるクリエイティブ・コンフィデンスと密接に関係している。

この自信を持つ人々は、より適切な選択を下し、気軽に方向転換を行ない、一見すると対処の難しい問題に対しても、うまく解決策を見つけることができる。新しい可能性に気づき、他者と協力して周囲の状況を改善する。そして、新しく身に付けた勇気をもって、困難に立ち向かうことができる。

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失敗のパラドクス

天才的な創造力の持ち主は、失敗の数も多い。失敗したからと言って、それを挑戦をやめる口実にしないというわけだ。クリエイティブな人々は単純に“天才的ひらめき”が訪れるのは、ほかの人よりも成功率が高いからではない。単に、挑戦する回数が多いだけなのだ。これはイノベーションの意外で面白い数学的法則だ。もっと成功したいなら、もっと失敗する心の準備が必要なのだ。

エジソンは失敗を創造プロセスの一部とみなしていた。そして、「真の成功基準とは、24時間なら詰め込める実験の数だ」と主張している。

むしろ、最初のころの失敗は、イノベーションを成功させるうえで欠かせないものだ。イノベーション・サイクルの早い段階で弱点を見つければ、それを早く改善できる。

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勇気のデザイン

ほとんどの人は結果的に失敗を経験するが、失敗を通じて得た教訓は、私たちを今までよりも賢く、そして強くしてくれると信じている。しかし、だからといって失敗が楽しくなるわけではない。だからこそ、ほとんどの人は本能的に何としてでも失敗を避けようとする。

ただ、「失敗ってのはいやな体験だが、次のステップを示してくれる」

失敗とイノベーションの切っても切れない関係は、実践でしか学べない教訓のひとつだ。

失敗に対する恐怖は、あらゆるスキルを学んだり、リスクを冒したり、新しい課題に挑戦したりする妨げになる。クリエイティブ・コンフィデンスを手に入れるには、失敗に対する恐怖を克服するら必要がある。

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ゲームなら失敗しても怖くない

失敗に対する最初の恐怖を克服し、クリエイティブ・コンフィデンスを手に入れたとしても、引き続き自己の向上に励むことは必要だ。筋肉と同じで、創造力は鍛えれば鍛えるほど成長し、強くなっていく。そして、創造力を使い続けることで、好調な状態をキープできる。どのイノベーターにも、創造の飛躍が必要だ。ここで重要になってくるのが、経験と直感。

イノベーション思考の持ち主は大きな洞察、重大なニーズ、中心的な機能を見つけ出すために、「経験に基づく直感」をよく用いると示している。つまり練習を重ねることで作られた経験データベースをもとにして、より賢明な選択を下すわけだ。まったく新しいモノを世に送り出すにあたって大事なのは、経験の年数よりも、製品サイクルの数である。すばやいイノベーション・サイクルを十分に経験すれば、イノベーション・プロセスに慣れ、新しいアイデアの良し悪しを見分ける鑑識眼が見に付くはずだ。いったんその自信を手に入れれば新しいアイデアを世に送り出す時の曖昧な状況に直面しても、だんだん不安を感じずにすむようになる。

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失敗しても許される環境を作る

自分や周囲の人々に時々間違いを犯す余裕を与えれば、もっといいアイデアをもっと早く思いつけるようになる。起業家を育む文化では、コミサーのいう「建設的な失敗」(constructive failure)の価値がより高く評価され、理解されているというのだ。

大企業のCEOや経営幹部たちも、目に見えるリスクを抑え、イノベーション活動に積極的に取り組むため、努力を始めている。

私たちにとって必要なのは、新しいアイデアを試す自由である。

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自分の失敗を認める。

失敗から教訓を学ぶには、失敗に責任を持つ必要がある。何がまずかったのか、次はどこをもっとうまくやるべきなのかを突き止めなければならない。でなければ、確実にまた同じ間違いを繰り返すだろう。

間違いを認めることは、前に進むためにも重要だ。

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人と比べるのをやめる

「自己価値が左右されないときには、私たちは能力や才能をもっと大胆に発揮でき、リスクをいとわなくなる」。創造性に手を入れるには、人と比べるのをやめるのがひとつの方法である。人と同調すること、他人の成功に追いつくことばかり考えていては、創造活動に付きものであるリスクを冒し、道を開拓することはできないだろう。

しかし、自分をさらけ出す能力、周囲の人々を信頼する能力こそ、創造的思考や建設的な行動を妨げている数々のハードルを乗り越えるきっかけになる。

著者らの経験は、立ち直る力に関する最新の研究でも証明されている。立ち直る力の強い人は、問題解決能力に長けているだけでなく、人の助けを積極的に求め、周囲にしっかり支えられ、同僚、家族、友人と深くつながっている傾向がある。

現実には、人の助けを求めるのがふつうは成功の近道である。逆境や苦難から立ち直るには、他者の助けが必要である。

人生の中で、潜在的な創造力を発揮できるようになるのか、それとも発揮しにくくなるのかを左右する要因はたくさんある。しかし、結局のところ、いちばん大事なのはただひとつ。周囲に前向きな変化を生み出せるという自信と、行動を起こす勇気である。創造性を発揮するのに、才能や技術などは必要ない。大切なのは、持っている才能と技術で何かができると信じることである。

「勇気とは、小さなステップの積み重ねにすぎない」

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